株式会社ONENESSを創業し、キャリア支援、営業代行、起業コンサルティング、イベントプロデュース、店舗経営など、複数の事業を展開する山城祥太郎さん。
会社員時代のダブルワークから独立し、現在では事業だけでなく「本気の大人を増やしたい」という理想を掲げて経営を続けています。
なぜ起業を選び、何を目指して事業を広げてきたのか。
山城代表に、これまでの歩みと、人生に対する考え方をお伺いしました。
まず最初に、現在の事業について教えて頂けますか?
山城:株式会社ONENESSでは、キャリア支援、営業代行、起業コンサルティング、イベントプロデュース、店舗経営など、複数の事業を展開しています。
かなり幅広いですね。最初からこれだけの事業をされていたわけではないですよね?
山城:最初は営業代行や業務委託ですね。
もともとコンサルティングファームで働いていて、会社員をしながらダブルワークを1年半くらい続けました。
そこで会社員としての収入を超えるくらいになって、「じゃあ辞めよう」と一本化した感じです。
20代半ばくらいですか?
山城:25、26歳くらいですね。
かなり早いですよね。もともと独立志向が強かったのでしょうか?
山城:最初から「起業するぞ」という感じではなかったです。
むしろ社会人になった頃は、会社で早く出世したいと思っていました。
学生時代も部活やアルバイト、インターンなどを頑張ってきましたけど、自分の中で「これは成功した」と自信を持てるような成功体験がなかったんです。
だから社会人になったら早く出世して、それを成功体験にしたいと思っていました。
実際、かなりハードに働かれていたそうですね。
山城:週6日くらい働いていましたね。
当時の会社は「不夜城」と言われていて、丸の内で一番遅くまで電気が消えないと言われるくらいでした。
会社に泊まったこともありますし、出張も多かったです。
ただ、自分自身も「成長できる環境に行きたい」と思って選んだ会社だったので、頑張ること自体は嫌ではなかったです。
それでも会社を出ようと思った理由は?
山城:1年くらい働いたときに、気づいたんです。
「これは自分の理想じゃないな」と。
会社の先輩方を見たときに、そこに自分の人生の時間を全部使って、そのポジションになりたいかと考えたら、なりたくなかった。
24歳くらいのときですね。
違和感を持っても、実際にダブルワークを始める人は多くありません。山城代表が一歩踏み出せたきっかけは何だったのでしょう?
山城:ある経営者との出会いですね。
尊敬できる方で、その人自身も会社員をしながら独立された方でした。
ダブルワークの話などを聞いて、「それなら自分にもできそうだな」と思った。
それ以上に、その人の生き方を見て「こういう経営者になりたい」「こういう生き方をしてみたい」と思ったんです。
社長という肩書そのものに憧れたわけではない?
山城:社長という肩書自体は、ある意味すごく簡単に手に入るものだと思っています。
会社を作れば社長にはなれますから。
でも、起業することより経営を続けることのほうが圧倒的に難しい。
僕が惹かれたのは肩書ではなく、生き方のほうでした。

山城代表にとって理想の生き方とは?
山城:昨日より今日、去年より今年、今年より来年が良くなっていることですね。
毎年毎年、理想を更新していく。
会社員という仕組みの中だと、どうしてもステップがある程度決められています。
でも自分の人生をどうしたいかと考えたら、僕は毎年理想を更新し続けたいし、その理想を達成したいと思ったんです。
現在は小売事業もされています。営業代行やキャリア支援とはかなり毛色が違いますよね。
山城:エシカルやオーガニックをテーマに、健康志向の商品を扱っています。
自分自身、もともとアトピーがあったということもありますし、一緒に立ち上げたメンバーがそういう商品を好きだったということもあります。
また自分の大切な人たちを大切にしたいという思いから新規事業の立ち上げに至りました。
ただ、自分の仕事の信条としては、やっぱり「本気の大人を増やしたい」というものがあります。
「本気の大人を増やしたい」。
山城:そうです。
自分の自己実現に本気だし、自分自身のことにも本気。
自分で自分を大事にしている人が増えてほしいと思っています。
僕にとっては、起業家や経営者を増やすこともそうですし、転職やキャリアについてちゃんと考えることもそう。
オーガニックの商品を使うことだって、自分を大切にすることの一つだと思っています。
だから大事にしたい人を大事にできることも健康志向の物を扱っている魅力ですね。
自分の周りには、会社員をしながらダブルワークをしている人、フリーランス、経営者を目指している人、すでに経営している人がたくさんいます。
そういう頑張っている人たちに、良いものを使ってもらいたいという想いもありますね。

起業家になって、一番良かったことは何ですか?
山城:何だろうな……。
もちろん時間や働き方、意思決定や裁量など、すべてが自由になったこともあります。
でも、一番は毎日笑ってハードワーク出来ることかもしれないですね。
お金や肩書きではなく、そこなんですね。
山城:そうですね。
今の仲間の存在も大きいと思います。
それと、何より「自分が自分に保証をつける」という感覚があります。
どういう意味でしょう?
山城:自分で自分の人生を良くしていくということです。
会社員だった頃って、どこかで「上司が良くしてくれる」「会社が良くしてくれる」と思ってしまう。
本当は自分の人生なんだから自分で決められるはずなのに、会社のせい、時代のせい、親のせいにしてしまうこともある。
でも、自分の人生は自分で良くしていくものだと思っています。
逆に、起業して一番大変だった時期は?
山城:任せていた右腕のような人達が離れた時ですね。
創業初期は、僕自身「立ち上がるか?崩れるか?」というくらいの感覚でした。
でも当然、全員が同じ熱量ではない。
最初は同じつもりでも、途中でその覚悟が折れてしまうこともあります。
どうやって立て直したんですか?
山城:僕が現場に戻りました。
もう一度立ち上げに戻り、一からやり直すつもりで立て直しました。
半年くらいはかかったと思います。
かなり働きましたね。
何度でもやり直せるという経験が、現在の「本気になれば何度でも立ち上がれる」という信条に繋がっています。

ここから先の目標を教えてください。新しい事業を始めたい、売上を伸ばしたいなどありますか?
山城:細かく言えばいろいろあります。
でも根本にあるのは、さっき話した「本気の大人を増やしたい」ということですね。
まずは自分自身が圧倒的に突き抜ける人でありたいと思っていますし、
その為には資産家になりたいと思っています。
結局、自分がやったことしか人には言えないと思うんですよ。
自分が1,000万円稼いだ経験しかなかったら、1,000万円の稼ぎ方までしか伝えられないし、
1億円しか稼いだことがなかったら、1億までの稼ぎ方しか伝えられないですからね。
資産形成について人に伝えるのであれば、自分自身がそこまで行かなければいけない。
だから、自分がまず実践するということです。
幼少期から、将来は起業して多くの人を束ねるようなタイプだったのでしょうか?
山城:小学校くらいまではそういうところもあったかもしれません。
でも中学以降は、別に突き抜けたリーダータイプではなかったですね。
どちらかと言えば浅く広く交流を持てるタイプでした。
ご実家も経営者なんですよね。
山城:そうです。
だからこそ逆に、経営は難しいと思っていました。
親を見ていて、働くことは面白いし、やりがいがあるものだとは感じていました。
一方で、それだけ責任も伴う。
だから「経営者になる」なんて簡単に口にできないと思っていました。
ちゃんと力をつけないと経営なんてできない、と。
それで大きな会社に入って、まずは力をつけたいと思ったんです。
大きな夢を掲げるだけでなく、着実に行動してきた。
山城:そうですね。
ただ、昔の自分は器用貧乏で、何をやっても及第点止まりでした。
頑張ればそれなりにうまくいくけど、何かに夢中になって、人に誇れるような『成功体験』と呼べるものがなかった。
今の仕事は楽しめていますか?
山城:そうですね、面白いと思ってやっています。
今は夢中になれるものができ、それを更新し続けるのが面白いという感じです。
頑張っているという感覚より、夢中になっているという感覚が近いかもしれません。

最後に、今の仕事や収入に不満はあるけれど、まだ一歩を踏み出せていない人へ伝えたいことはありますか?
山城:まず、「自分の理想は何なのか」を考えることだと思います。
僕は、経営者って「理想を追いかける仕事」だと思っているんですよ。
理想が何なのかを考えて、それを実現していくのが仕事です。
多くの人は、理想より先に「今の会社が嫌だ」と考えてしまいますよね。
山城:そうなんです。
「今の会社が嫌だ」「今の月収が嫌だ」「今の同僚が嫌だ」「今の先輩が嫌だ」「今の仕事が嫌だ」。
嫌なことや逃げたいことばかり考えてしまう。
でも、影があるということは、光があるということじゃないですか。
「嫌だ」という気持ちがあるなら、その反対側には「本当はこうなりたい」という願望があるはずなんです。
だから、「嫌なのは分かった。じゃあ、どうなりたいの?」と考える。
そこがスタートだと思います。
理想が分かれば、次にやることも見えてくる。
山城:そうですね。
僕は大前研一さんの『人間が変わる方法』という話が好きなんです。
大前さんは、人間が変わるためには『時間の使い方を変える』『住む場所を変える』『付き合う人を変える』という3つの方法があると話しています。
一方で、変わろうと思ったときに『決意を新たにすること』には、ほとんど意味がないとも言っています。
「今年こそ頑張ろう」と決めるだけでは何も変わらない。
それで変われるなら、みんなとっくに変わっているはずですから。
耳が痛い話ですね。
山城:あとは、知らないから選べないということも多いと思います。
自分が知らないことを知る。
まずはいろいろな生き方や選択肢があることを知って、そのうえで自分はどうなりたいのかを考える。
最大限の理想を求めて、そこに向かって自分を変えていく。
そこからだと思います。
理想を描き、その実現に向かって動き続ける
「本気の大人を増やしたい」と語る山城代表。その言葉の根底にあるのは、誰かに人生を変えてもらうのではなく、自分自身で理想を描き、自らを変えていくという考え方です。
会社員からダブルワーク、独立、多事業の展開、そして資産家という次なる目標へ。
最大限の理想を求め、その為に行動していくこと。
山城代表の歩みは、その言葉を自ら実践し続ける挑戦でもあります。

