その人が「自分の望むありかたへ変われると信じて待ち、一瞬だけ押してあげる」という安藤さんの“The Last Coaching”、とても興味深いです。
信じるって難しいし、忍耐力も必要だと思いますが、相手の方をそんなふうに思えるのは、どうしてですか?

何よりもまず、「人」が好きだからですね。人に興味があるから、もっともっと知りたいっていう好奇心が、私はすごくて。
相手の方を深く知るために、とことん質問していきます。その方を知ることを、あきらめない。
そのうえで、私自身が他の方からコーチングを受けて自分の望む未来を作る体験もしているので、クライアントの悩みを聞くと「あ、この人は今、このフェーズにいるんだな」っていうことがわかります。
一般的には、「コーチはクライアントに共感しすぎてはいけない」と言われています。客観性を失ってしまうから、同意はするけど共感は良くないっていうのが通説。
でも、私は共感もしたうえで、客観的に「この人が幸せになるために、今はこのフェーズにいるな、今後はどういう段階を通っていくな」っていう全体の流れを、自分の経験を通して感じることができるんですよ。
コーチングって、コンサルティングやカウンセリングと少し違って、「コーチは答えを持っていない」んです。
答えはクライアントの中にあるから、それを信じて引き出す、それがコーチングです。
そうなんですね。「コーチング」のイメージが大きく変わった気がします。
コーチングの中で、私からアドバイスを押し付けるようなことは、しません。
この方の中の答えが引き出せそうと感じた時だけ、「これは私の経験ですが、言ってもいいですか?」と許可を求めたうえで、自分のアイデアを話すようにしています。
たとえばコンサルタントは、「そのクライアントの業績を上げる」っていうお仕事ですよね。定量的な数値目標を設けられるから、なんとかして効果を出さないといけない。
でも、コーチには数値目標はないし、クライアントに変化を強要することが目的ではないですから。
なるほど。でもそうなると、コーチングの効果が出てるかどうかって、わかりにくくないですか?
安藤さんはクライアントのどういうところを見て、判断しているんですか?
その方の変化って、数値化はできなくても、言語化はできるんですよ。
それに、最初のセッションの時と、今のセッションとでは、目の光が違ってるなと実感できたりします。
私の中では、その方の明確な変化が手に取るようにわかっているので、「ちゃんと進んでいるな」と確信したり、「もうちょっと時間をかけたほうがいいな」と判断したりしています。
セッションを積み重ねているうちに、「ちょっとの間、コーチングをお休みしたいです」って仰る方もいます。
ずっと進み続けていると疲れるし、「自分は望む方向へと変われているのかな?」って不安になることもある。それは自然なことだし、それでいいんですよ。
私はその方の様子を見てきているから、止まっている時すら進んでいる、その方の心の中で変化が起きているというのがわかる。自己理解と自己対話が起きている「究極の内観」の状態なので、とても大事な場面なんです。
そういう時、無理に進もうとして「安易な逃げ」を選ばないようにという点にだけ注意しながら、私は信じて見守るようにしています。
ガムシャラに進み続けていると変な方向に行きかねない、でも立ち止まっている時も安藤さんが見守っているから安心して自問自答してていいよ…ってことですね。
ご自分の望む目標に対して本当に真摯に向き合っていれば、立ち止まりは必ず起きます。
インスタやフェイスブックで私が日々発信しているメッセージの中には、そういう「止まっている方」に届いてほしい言葉も時々入れています。皆さん結構ご覧になっていて、リアクションしてくれることも多いですよ。

個人の方へのコーチングは理解できてきました。ところで、安藤さんは法人のコーチングもされてますよね。
法人コーチングって、個人とは全然違うような気もしますが、いかがですか?
法人コーチングって、経営者へのコーチングと、幹部層やスタッフの方々へのコーチングの併用なんですよね。
だから、本質的な部分は、個人コーチングと大きくは変わらないです。一つ言うなら、個人の人生のゴールではなく、企業のゴールを設定してそこに向かうことですね。
コーチングを通じて経営者が変わって、幹部やスタッフさんも変わっていくことで、その企業そのものが変わっていくとしたら、コーチングによる影響力は個人とは比較にならないくらい、大きくなりますよね。
そういう点で、今後は法人コーチングの長期クライアントを、もっと増やしていけたらと思っています。

法人コーチング拡大の他にも、今後の目標や、こんな事業展開をできれば…っていうイメージはありますか?
「心身ともに健康に、生きる・はたらくを謳歌する人を増やす。」というのが、私のパーパス(存在目的)です。だから、まず私自身が、そのパーパスを体現する存在でありたい。
美味しいものを食べたり、楽しくお酒を飲んだり、エネルギーをもらえる場所に行ったりと、自らが自信を持って「謳歌してるよ!」って言えるようになることを目指しています。
売上目標も自分の中にはありますけど、それはパーパスが実現できていたら、必ず後からついてきます。
だから、運命を変える一瞬を、未来を変える気づきを、クライアントに限らず多くの方々と一緒に、体験したい。
そのために、いろんなところにアンテナを張って、たくさんの方とお会いしていく。
コーチングも、常に学び、価値や効果を提供し、もっとできるように成長していく。この3つを自分の中でグルグルと回していきます。
もしかしたら、「人生が変わる一瞬を体験できる場所」を創ろう…なんて5年後とか10年後に思うかもしれないし、新たなサービスを発案するかもしれませんね。
今後も成長と充実を止めず、周囲も自然に巻き込んで、一瞬一瞬で変化する人生を謳歌していく…ステキな未来像ですね。
最後に、読者の皆さんに向けて、一言メッセージをお願いします。
自分の中に可能性を感じつつも踏み出せない方、どうしたらいいのかわからない方、あるいは自分を大切にするために変わっていきたいと考えている方にとって、コーチングという手法はすごく有効だと思います。
ご自分に合うコーチは、必ずしも私じゃないかもしれません。それでも、まずは一度、コーチングを体験してみてほしいなと思います。
そのうえで、私の考え方・信念に共感してくださる方や、一緒に歩んでいきたいという方は、遠慮なく私を頼ってください。
人生を変えるキッカケは、一瞬にして起きます。というか、むしろ一瞬でしかない。
その一瞬を、あなたと私で一緒に作っていけたら、こんなに嬉しいことはありません!

今回の名言
運命を変える一瞬を、未来を変える気づきを、
クライアントに限らず多くの方々と一緒に、体験したい。
まっすぐな視線で、相手の方が変わろうとする一瞬を見逃さず、力強さと優しさを持って少しだけ背中を押す。
未来を変える気づきは、きっと思わぬ一瞬の積み重ねから、生まれるものなんですね。
以上、潜在意識コーチ® 安藤小百合さんのインタビューをお届けしました!