裏原宿バブル崩壊後から今日に至るまでの“失われた10年”を、ストリートで撮り続けたファッションフォトグラファーとしても知られ、
現在ではファッションPR会社、モデルエージェンシー他、全14もの関連事業を経営する実業家、小儀昌弘さんにお話しを伺っていきます。
まず始めに、簡単な経歴からお伺いしてもよろしいでしょうか?
原宿~表参道エリアで、道行くお洒落な人に声をかけてはファッションスナップを撮らせてもらう、
いわゆるストスナ(ストリートスナップ)という活動からキャリアをスタートさせました。
tokyostreetsnap.comというウェブサイトが媒体だったのですが、
当時は丁度、有料で情報を得ていたファッション誌から、スマホで無料で閲覧出来るようになりつつある時代の過渡期ということもあって、
東京の第一線のリアルな着こなしと、ファッショニスタが登場する僕等のサイトはあっと言う間に人気メディアの一つとなり、大手企業や旬のブランドからも掲載依頼や撮影依頼が舞い込むようになりました。
地べたに座り込んではナンパの真似事だと誤解されていた底辺から、
僅か半年後には東コレ(東京コレクション)のレッドカーペットに招待されるまでになり。
月収が本業の3倍を超えた辺りから本格的に事業化し、一社目はファッションの広告制作会社。
そしてストスナを撮っていると多くのモデル志望者達が殺到していたので、
彼女等のニーズを実現するべくモデルエージェンシーの開設。
もちろんモデル活動には自己投資が必要不可欠なので、美容サロンやフィットネスジム、モデルスクールも開業。
それらサービスとの親和性が高く、仲間意識や一体感の高まるアパレルブランドの立ち上げ。
すると今度は自社商品を売る為の場が欲しくなったので自分達でセレクトショップも開業し。
実際にブランドや店舗運営をしてみるとぶち当たる、同業者ならではの悩みが見えてきたので、
それらの問題を解消したり、より認知拡大を図る為の合同展示会やファッションショーの主催。
そんな風に一つ前の事業から派生する形で次のビジネスアイデアが連鎖反応的に生まれていっては、
その度に仲間に任せていき現在に至る…、といった流れです。

目が回りそうな程ものすごい量の事業を精力的にこなしていますが、よく回りますね?
あ、僕がメインで現場に立つわけではなく、それぞれの事業に一人ずつビジネスパートナーを立て、
僕は全体の事業オーナーという立ち位置ですので、多くの仲間の助けがあってこそですね。
ただどうしても任せっぱなしというわけにはいかないので、僕が実務を行うこともありますし、
どの事業もまずは自分でやってみて確実に売れること、誰でも回せることを示し、
安定して事業が走り出したらバトンタッチする、といったプロセスを踏んでいます。
「別に何者でもないこんな僕にでも出来たんだから、君にもきっと出来るはず」
というエールを口だけでなく行動で見せるべく、
今この立場になっても誰よりも汗をかいて、誰よりも足を使って、
誰もやりたがらない地道な仕事を一日も絶やさず続けています。

その中でも特に大変だったことや何か印象深かったことを教えて頂けますか?
どこか一場面を切り取って殊更しんどかったということはないですが、
やはり誰かの為にやっていることなので、相手に届かなかった、伝わらなかったりする時々は僕も悲しいですね。
だからと言ってそれによって手が止まったり、モチベーションが落ちたり、辞めようと思ったことは一度もないですが。
「今は分かってもらえなくとも、いつか気付いてもらえるといいな」と思いながらも、
あまりそこに囚われ過ぎず、いちいち立ち止まらずに、淡々と歩みを止めないだけですね。
あとはもう単純に、慢性的に時間が足りません(苦笑)
現在、子育てと福祉業の両立の中起業をしているので、
毎日のタイムマネジメントをそれこそ文字通り分単位で管理しないとなりません。
定時で帰宅をし、30分でお風呂に入れ、15分で夕食を作り、30分間団欒をし、30分程度宿題に付き合ったら、子供を寝かしつけ、
15分だけ自分へのご褒美にYouTubeを見た、また仕事を再開する…といったルーチンです。
仕事の為に大切な子育てを疎かにしては本末転倒ですし、
好きに生きているだけなのに一般の方よりも多くの利益を頂いてしまっているからこそ、
大切なことを忘れないようにボランティア精神で福祉にも従事し、人としてのバランスを保っています。
仕事、子供、社会貢献…、どれも僕にとっては手放せない大切なエレメントです。
その両立は決して簡単なことではないけれど、
「有限の中にこそ無限を見出す」という言葉がある通り、
あんなにも有り余る時間をダラダラと浪費してしまっていた学生時代よりも、
遥かに忙しなく時間が足りないはずの現在の方が、よっぽど量、質ともに多くのタスクをこなせるようになりました。
今では忙しいながらもこの現状に感謝しています。

それでは逆にやり甲斐を感じている部分はどこですか?
それはもう数え切れない程沢山あります!
と言うか、たった一度きりの短い人生ですのでやりがいの無い仕事はやりません。
僕は人生のモットーを「自立と利他」と胸に刻んでいるのですが、
人生の前半で経済や組織からの自立、執着心や依存心からの自立は果たせたので、
残りの人生は利他=他者の為にあろうと生きています。
だからこそ僕の手掛ける全ての事業は、人を立ち上がらせたり、人を輝かせる内容しか扱わないんですよね。
僕や僕のサービスとの出会いが誰かの為になる、それが僕のやり甲斐です。
それは一緒に事業を興すパートナー達や、モデルちゃん達、格闘技のジムや起業のオンラインサロンに集まってくれる生徒さん達も然りで、
僕なんかに憧れてくれたり、僕の発信を見て「私も自分を変えたい」と言って来てくれる、
そんな人種が自ずと集まっていきました。

まるで漫画ワンピースの麦わら海賊団のようですね!
ワンピースはあまり読んでいないので詳しくは分かりませんが、
主人公が大義を語って、それに共感してくれた仲間から順に船に乗っていくストーリーならばそうかも知れませんね(笑)
今後の展望についてお聞かせ願います。
次なるフェーズとして、ブランドデザイナーやファッションモデルといった一部の存在だけでなく、
決して目立たなくとも日々頑張ってらっしゃる全ての人々に輝いてもらう世界を創っていきたい。
小規模であれば、既に美容サロンやフィットネスジム、モデルスクール、各種PRのサポートと、
2C向けの事業も多く興してきましたが。
今度は「全ての人を輝かせる」を比喩ではなく、耳心地だけ良い口先だけの言葉でもなく、
物理的に全ての女性にスポットライトを当てるべく、
今回大規模なミズコン(未婚既婚を問わない)プロジェクトをプロデュースすることになりました。
既にあの世界的ブランドMCMさんや、人気モデルでカリスマインフルエンサーの石井里奈さんのMCが決まっており、
キャリアや年齢、ルックスも問わず、全ての女性に輝くチャンスを提供します。
まずは女性版を成功させてから、来年はメンズやキッズも展開していきたいな。
いや、「いきたいな」ではなく必ず成功させます!
自分にプレッシャーかける為、言い切り大事(笑)

最後に本誌を読んでくれている読者の皆さんに一言あれば応援メッセージをお願いします!
どうにもくすぶっているけれど「夢が無い」、「何がしたいか分からない」という人は是非僕のところに来て下さい。
どんな夢の第一歩もまずはやってみないことには何が合うかは分からないので、
様々な経験の中から自分に合った活動を見つけていきましょ?
そして「お前には無理だよ、諦めろ」とネガティブな言葉で足を引っ張る人の声は無視して下さい、
そしてその界隈から一秒でも早く距離を置いて下さい。
だってその人達はきっと本気で夢を追ったことがない、諦めてきた人種ですよね?
やり遂げたことの無い人のアドバイスなんてなんの説得力もありません。
一方夢を叶えたことがある人達は、絶対に夢を諦めろなんて言いません、
頑張れば夢は叶うものだと、当たり前のように知っているから。
むしろ「君なら出来る、でも時間は待っちゃくれない、一秒でも早くその重い腰を上げるんだ!」と言うはずです、
何故なら彼等はこの与えられた命の大切さ、そして人一人の持つ力の大きさを知っているから。
人は環境によって育てられると言います、どうかポジティブな人間関係に身を置いて下さい。
OK?じゃあ僕は少し先で待ってます、次はあなたの番です。

今回の格言
「君なら出来る、でも時間は待っちゃくれない」
優しくも厳しい、力強く奮い立たされるメッセージですね、
以上、実業家 小儀昌弘さんへのインタビューをお送りしました!
小儀昌弘
パレードグループ代表/実業家
公式サイト
https://parade-pr.com
SNS
https://instagram.com/mash_corgi
https://twitter.com/mash_corgi